毎週末飲みに出かけていた職場の先輩がいました。先輩と言っても1つしか違わないですし、役職も同じなので収入はほとんど変わらないはずです。
よくお金があるなあと思っていましたが、先輩はいつも「昨日はパチンコで勝った」「週末は競馬で万馬券を当てた」「昨日はボートで穴を当てた」などよくギャンブルに勝っている話をしていました。
私はあまりギャンブルには興味がないので、すごいですねえと話を合わせていました。ギャンブルに勝っているから毎週飲みにいくことができるんだなあ、世の中には博打の才能がある人もいるもんだなあと思っていました。
そんなある日、ちょうど職場に私ひとりになったときに電話が鳴りました。出てみるとすごくしがれた声で先輩の名前を告げてきました。今、昼休みなのでいないことを伝えると携帯にかけても繋がらないとのこと。
折り返しさせますので、お名前をちょうだいすると・・・街金でした。そうです、先輩は街金にお金を借りてギャンブルや飲みに行っていたようです。
最初は確かに勝っていることもあったでしょうが、私含む同僚や飲み屋の女の子の手前、負けていることが言い出せなくなったようです。
結局何度も電話をすっぽかして、最終的には借金が社長の耳に入り、毎月の給料からしっかりと社長が支払うということで解決しました。
街金もちらっと見たときこわいなあと思いましたが、それをものともしない社長も修羅場をくぐってきているんだなあと思いました。