伯母の旦那は大人しくて仕事も真面目にするのですが、
バイク好きという趣味がありました。
ところがお小遣いでは買えない高級バイクをサクッと買って来ることがありました。
伯母に内緒にして、消費者金融で借りてしまうのです。
学校卒業当時から今の会社に勤めていたので、給料も多く
ローンの融資も高額で簡単に借りられるようでした。
そして借金が発覚すると、伯母は母親である祖母に泣きついて来ます。
祖母は自分では対処できないので、うちの父に相談しに来ます。
そうして父が私達家族に話し、一家で伯母の家の借金問題を解決する方向に
向かうという負のループが完成しているのでした。
「またバイク買ったそうだよ」
「いい加減にしてほしいよね、毎回毎回アホなのって思うわ」
「まだ新品だから、返品できるんじゃないのかな?」
私と父は、伯父を説得して新品のバイクを返品するように持ちかけました。
伯母も鬼のように憤慨していたので、伯父もしぶしぶ納得しました。
「100万くらいしたらしいけど、全額返してくれるかな?」
「バイクなんて買うことないから分からないわ」
父と2人でバイク店に行きましたが、案の定お店の人が苦虫を?みつぶしたような顔で
対応して来ました。
「1週間前に買って貰って、新品って言われてもねえ。一度売っちゃえば中古に
なるんですよねえ。」
それもそうです。
実際に多少は乗っているのですから、父と私はそこを何とかとお願いして
70万円で引き取って貰えるように取引しました。
その後、消費者金融の借金残り30万円は、
月々返済で何とか返し終わることが出来ました。
本当にお金にルーズな親族を持つと大変です。