債務整理や自己破産の体験談。これを読んで借金地獄に落ちないようにしてください。

お金の貸し借りで終わる人間関係

これはもう3年ほど前の話になります。 長年親しくしていた会社の先輩(先輩といっても25歳ぐらい年上)から突然電話がありました。 「悪いけどちょっとお金貸してくれない?すぐ返すから。」 いくら?と聞くと「5万円。難しければ3万円でもいい。」と言われ、気乗りはしませんでしたが、当時は多少余裕があったこともあり、伝えられた銀行口座にその日のうちに5万円を振り込みました。 そして1週間後、また連絡が来て、今度は10万円なんとか見繕えないかとのことでした。 さすがに、と思いましたが、これまで仕事でもプライベートでもかなりお世話になった先輩で、定年退職・引退された後も、時には複数人で旅行に行くほど仲がよい間柄でした。 以前にも10万円ほど貸したことがありましたが、約束の日には色を付けて返してきたこともあり、まぁ私たちの関係性なら問題ないだろう、と安易な気持ちでいたことは確かです。 「じゃあ約束通り1ヶ月以内に返してくださいね。」 そう言い残した後、先輩との連絡は途切れてしまいました。 約束の一月が経過しても連絡もない。こちらからLINEを入れても電話しても繋がらず。 不用心に貸してしまった私も私ですが、さすがに失礼すぎだと思い、先輩の家まで何度か尋ねたこともありました。 ですが、いつ行っても昼間からシャッターが閉まっていて家にいる気配すらありません。 先輩の家の近所に住む共通の同僚に相談したところ、実は先輩は他にも複数の人との金銭トラブルがあったそう。それも原因はギャンブルによるものらしく、がっかりした気持ちになりました。 その同僚は、「俺からも連絡してみる。」と言ってくれましたが、結果は同じで連絡つかず。 …あれからもう3年。 私はすっかり諦めてもう金を取り戻す気もありません。 ですが今でもそのことを思い返すと、怒りというよりも、哀しいような寂しいような気持ちになります。 本当に困っていたのなら正直に言ってくれればよかったのに。たかだか15万円で切られる関係だということが何より切なくなります。 もう先輩と会うこともないでしょう。 これを教訓として、大きなお金の貸し借りはもうしません。 余談ですが、私の後輩のところに先輩から連絡があったようです。 「5万円貸してくれないか?」とのことで、その後輩も散々お世話になったことからむげにできず、どうしたものかと私に相談してきました。(その後輩は15万円借り逃げのことは知りません) 私は自分の体験を伝え、「あげるつもりで金を渡すならいいけど、そうでないなら断ったほうがいい。」とアドバイスをしました。結果後輩はきっぱり断り難を逃れました。 こんな風にして先輩はあちこちから金を無心していたのでしょう。 どこで何をしてるのか。 あんなことがあっても憎みきれないでいます。 もう会うこともない、一緒に酒を飲むこともできないけど、せめてこれ以上誰かに迷惑をかけることなく、健康でいてくれればいいと願います。

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